中国電力中間決算、経常損益49億円の赤字 燃料高騰で「期ずれ差損」500億円
▼2026.10.30(金) 19:41
中国電力が30日発表した2027年3月期中間決算は、経常損益が49億円の赤字となりました。中東情勢の緊迫化による燃料価格の上昇で、燃料費の増加を電気料金に反映しきれない「期ずれ差損」が500億円発生したことなどが影響しました。
【中間決算 2年ぶりの赤字】
中国電力が30日発表した今年4月から9月までの中間決算は、営業損益が48億円の赤字、経常損益が49億円の赤字となりました。前年同期は経常利益845億円を確保していて、大幅な減益となりました。最終的な損益も59億円の赤字となっています。
一方、売上高にあたる営業収益は7919億円と前年同期に比べ656億円、9.0%増加しました。総販売電力量の増加などが増収要因となったということです。
利益を大きく押し下げたのは燃料価格の高騰です。中東情勢の緊迫化を背景にLNGなどの価格が上昇し、火力発電に使う燃料費の増加を電気料金に反映しきれない「期ずれ差損」が経常利益ベースで500億円発生しました。
決算会見で中川賢剛社長は、
「中東情勢で急激に燃料価格が上昇したことによる影響が大きかった」
と説明しています。
【島根原発2号機】
また、島根原子力発電所2号機が定期事業者検査のため停止していたことも収益の悪化要因となりました。
島根原発2号機については、中川社長は、設備の安全性を確認したうえで、40年を超える長期運転を目指す考えを示しました。
【島根原発3号機】
また、島根原子力発電所3号機については、計画どおり2030年度の営業運転開始を目指す方針を改めて示しました。
【中間貯蔵施設】
山口県上関町で検討している使用済み核燃料の中間貯蔵施設については、具体的な事業計画の公表時期には触れなかったものの、引き続き検討を進める考えを示しています。
【2027年3月期 業績予想】
売上高は1兆6300億円と前回予想より1400億円増える見通しです。一方で、営業利益は430億円、経常利益は380億円とそれぞれ下方修正しました。
燃料価格の高騰による「期ずれ差損」の拡大などを見込んでいるとしています。
一方、有価証券の売却益を計上することから、最終利益は350億円と前回予想の310億円から40億円引き上げています。