広大病院と三次中央病院をオンライン接続 重症患者のICU診療を遠隔支援
▼2026.09.09(水) 17:58
中山間地域など専門医が不足する医療現場を支援しようと、広島大学病院と三次中央病院をオンラインで結ぶ遠隔診療の取り組みが進められています。ICU=集中治療室を対象にした、こうした取り組みは、中四国・九州では初めてだということです。
広島市南区の広島大学病院では今年4月から、三次市の市立三次中央病院とオンラインで接続し、ICUで治療を受ける重症患者の診療を支援しています。
患者の画像データのほか、呼吸数や血圧といったデータをリアルタイムで共有。広島大学病院の医師や看護師、薬剤師らが現地の医療スタッフと連携しながら、治療方針を検討します。
広島大学大学院医系科学研究科の志馬伸朗教授は、「重症患者を診る専門医は極めて少ない。すべてを解決するわけではないが、有効な手段の一つになる」と話しています。
この取り組みは、専門医が少ない地域でも高度な集中治療を受けられる体制づくりを目的としていて、導入からおよそ5カ月で150人の重症患者の診療を支援したということです。
また、広島大学病院の大下慎一郎准教授は、「広島県内の山間部や島しょ部を含め、どこに住んでいても高度な集中治療を受けられるようになり、生存率の向上につながることを期待している」と話しています。
広島大学病院は、今後、県内全域をカバーする支援ネットワークの構築を目指していて、連携する医療機関をさらに拡大していきたいとしています。