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デジタル地図で見る「原爆の絵」 広島・長崎の高校生らが制作
▼2026.09.07(月) 18:54
「原爆の絵」をデジタルアーカイブとして未来に残そうという取り組みがあります。広島と長崎の高校生がつなぐ、被爆体験の継承を取材しました。

■長崎東高校
「このプロジェクトの意義は、デジタル技術によって被爆者の記憶を永久に保存できる点にあります」

2日、広島市中区で開かれた国際会議「FOSS4G」で発表されたのは、被爆者の体験を未来に残すために制作されたデジタル地図です。

■川村凌記者
「QRコードを読み込み、表示された地図をクリックすると、『原爆の絵』を見ることができます。このように、いまデジタル技術を活用して記録を残す取り組みが進んでいます」

スクロールの指示に従って画面を動かすと、地図が自動で動き出し、説明文にある場所へと移動していきます。

■生徒
「右側で絵を見ながら、『原爆の絵』の説明や被爆者のコメント、さらに絵を描いた生徒のコメントなども見ることができます。文字情報と視覚的な情報を合わせることで、より理解を深められるプロジェクトになっています」

このコンテンツを制作したのは、長崎東高校の2年生です。企業から提供を受けた地理空間データプラットフォーム「Re:Earth」を活用し、約4カ月かけて完成させました。デジタル地図にアーカイブされているのは、広島市立基町高校の生徒が描いた20枚の「原爆の絵」です。生徒たちは、絵に関する情報などをもとに、地図上へデータを配置したということです。

■生徒
「現在の地図上に配置することで、昔ここで悲惨な出来事があったことを分かりやすく伝えています」
■来場者
「今と昔を対比して見られるのは重要ですね」
「家でじっくり見られますし、『これがここなんだ』と分かるのは、可視化されているからこそだと思います」

長崎東高校の調査では、このデジタル地図を利用した人の95パーセントが、「被爆の実相を感じることができた」と回答したということです。

■長崎東高校2年 楠田こはるさん(17)
「まずは外国の人たちに被爆の実相を鮮明にイメージしてもらいたいです。そして未来の世代の人たちにも、このデジタル地図を通して被爆の経験を知ってもらい、平和につながってほしいと思います」

広島と長崎。2つの被爆地の高校生たちから世界へ。デジタル技術を活用した記憶の継承が進んでいます。

■楠田さん
「広島と長崎の学生たちの交流は、記憶を保存し、未来の世代に伝えるうえで役立つと、私たちは信じています。両都市の経験と視点を融合させることで、記憶をより意義深い形で伝えていきたいです」
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