高市総理「非核三原則 堅持している」 面会の被爆者は「非常に不安」 広島
▼2026.08.06(木) 16:45
就任後、初めての平和記念式典に臨んだ高市総理大臣。「非核三原則」の見直しを持論とする総理は被爆地・広島で何を語ったのでしょうか。
2013年
安倍晋三総理大臣(当時)「非核三原則を堅持しつつ」
2021年
菅義偉総理大臣(当時)「非核三原則を堅持しつつ」
2025年
石破茂総理大臣(当時)「非核三原則を堅持しながら」
これまでの平和記念式典で「非核三原則の堅持」を表明してきた歴代の総理たち―
高市総理は2年前の著書で「守るのは国民の命か、非核三原則かという究極の事態に至った場合、『堅持する』の文言が邪魔になる」と主張していました。
就任後、初めての式典でその「非核三原則」について言及します。
高市早苗総理大臣「わが国は『非核三原則』を堅持しており、『唯一の戦争被爆国』として『核兵器のない世界』の実現に向けた努力をたゆまず続けていく使命を担っています」
高市総理は「わが国は堅持している」という現状の表現にとどめ、今後の方向性についてあいさつには盛りこみませんでした。
2022年から3回の式典で「堅持する」とスピーチした岸田元総理は―
岸田文雄元総理大臣「哀悼の気持ち、平和に対する思いは述べられていた。これからについては具体的な行動で示してもらうことが大事だと感じながら聞い
ていました」
式典を終えた高市総理は原爆資料館へ。約15分にわたり原爆で亡くなった人たちの遺品などと向き合いました。
視察終了後、館内を案内した石田芳文館長に対し「被爆の実相、悲惨さが心に刻まれた」などと話したということです。
現状では年にこの日だけ唯一の面会の場となっている「被爆者代表から要望を聞く会」被爆者からあがったのはやはり「非核三原則」の見直しに対する懸念の声です。
県被爆者団体連絡会議 田中聰司事務局長「世界は核戦争へ進むか、平和への道を進むかの岐路に立っているといっても過言ではないと思います。非核三原則を見直しされるのでしょうか」
高市早苗総理大臣「わが国は非核三原則を堅持いたしております。核兵器のない世界を目指して一歩一歩着実に取り組みをすすめてまいります」
核兵器禁止条約に参加を求める声に対しては「厳しさを増す周辺地域の情勢を見極めながら検討する必要がある」と述べました。
対面した被爆者からは厳しい声が相次ぎました。
県被爆者団体連絡会議 田中聰司事務局長「(非核三原則を)見直しされますか?と総理に聞いたが、するともしないとも言わなかった。自分は(非核三原則を)堅持していくという決意は示さなかった。そういう意味で非常に不安をもっています」
県被団協 原田浩理事長「当たり障りのない回答だったと思う。国として突っ込みにくい部分があったのかもしれないが、広島の思いが十分に伝わっていないという気持ちをもった」