梅雨時は“睡眠の質低下”に注意 専門家「湿度の高さで夜中に目覚めやすくなる」
▼2026.06.10(水) 18:51
梅雨時は“睡眠の質低下”に注意 専門家「湿度の高さで夜中に目覚めやすくなる」
梅雨入りし、寝苦しい夜が増えるなか、「夜中に何度も目が覚める」「朝までぐっすり眠れない」と感じている人も多いのではないでしょうか。
街では、
「じめじめして寝にくく、目が覚めてしまう」(20代)
「一度起きると寝られず、保冷剤を使う日もある」(50代)
「湿度が高くて寝にくい。子どもと一緒に寝るとさらにむしむしする」(30代)
など、“梅雨時の睡眠の悩み”を訴える声が聞かれました。
広島国際大学 健康科学部 心理学科の田中秀樹教授によりますと、梅雨から夏にかけては睡眠の質が低下しやすい時期だということです。
田中教授は
「湿度が高いと寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めやすくなったりして、睡眠の質が悪くなる」
と指摘します。
さらに、夏は1年の中でも睡眠時間が短くなる傾向があり、過去の研究では「6月が最も睡眠時間が短い月」というデータもあるということです。
背景には、
・日の入りが遅く就寝時間が後ろにずれやすいこと
・梅雨で外出機会が減り活動量が低下すること
・夜間も気温や湿度が高いこと
などがあるとされています。
■快眠のポイントは「脳」と「体温」
田中教授によると、快適に眠るためには、
・脳を興奮させないこと
・体温をスムーズに下げること
が重要ということです。
具体的には、寝る30分〜1時間前にはスマートフォンやテレビの使用を控えることが効果的だといいます。どうしても使用する場合は、ブルーライトをカットする眼鏡やフィルターの活用を勧めています。
また、寝る1時間ほど前にぬるめのお風呂につかることで、リラックスし、その後体温が自然に下がりやすくなるため、眠りにつきやすくなるということです。
■寝室は「26度・湿度50%」が目安
寝室環境も重要です。
室温はおよそ26度、湿度は50%程度が理想とされ、冷房で温度を下げすぎるより、除湿機などを活用して湿度を下げるほうが体感温度は改善しやすいといいます。
さらに、昼間にカーテンを閉めて室温上昇を防ぐことも効果的で、床に熱がこもると夜の室温が2度ほど高くなることもあるということです。
■“羊を数える”にも理由?
ちなみに田中教授は、腹式呼吸を意識してリラックスするよう心がけているそうです。
海外でよく知られる「羊を数えると眠くなる」という話についても、「シープ(sheep)」という発音が腹式呼吸を促すためとする説があるということです。
また、これから本格的な暑さを迎えると、寝ている間にコップ1杯分ほど汗をかくこともあるため、熱中症予防の観点からも、就寝前の水分補給が大切だとしています。