93歳の“新人”被爆体験証言者 認定時で最高齢「まだ話せるうちに…」 広島
▼2026.05.12(火) 19:11
被爆者の高齢化が進み体験の継承が課題となる中、12日に93歳の被爆者が証言者として初めて体験を語りました。
93歳の被爆者大橋和子さん。3月に自宅で転倒し、左手を骨折しながらも被爆体験証言者として初めての講話を心待ちにしていました。
大橋和子さん(93)「そうなんですすごい緊張します。いい具合に話せればいいと思うがそればっかり思います」
あの日…12歳だった大橋さんは建物疎開の片付け中に爆心地から約1.5kmの場所で被爆しました。
「空を見上げた途端ピカッと光り、少し間をおいてドーンと大きな音と共にあたりが真っ暗になりました」
腕などに大やけどを負ったものの同級生の影に隠れていたことで一命をとりとめた体験や、遺体と間違われトラックに積まれて焼かれそうになったことなど、約40分間小学生を相手にあの日の記憶を原稿を見ることなく伝えました。
鳥取・米子市立車尾小学校6年 渡邉結芽さん「本とかでは知れないことがこの体験で初めて知ることができたり、本当はどのような状況だったのかということをきょうの話で知れて良かったです」
証言者の認定時に最高齢となった大橋さん。がんの再発と移転を繰り返す中「まだ話せるうちに一人でも多くの人に話しておきたい」とマイクと向き合いました。
被爆者 大橋和子さん「初めはね嫌でした。顔に傷があって人前に出ることも嫌でしたし、でも今からはこの顔を堂々と見せてどんなにつらい思いで青春時代を過ごしてきたかを分かってもらえればありがたいと思います」