木下あいりさん(当時小1)殺害事件から20年 続く見守り活動 広島
▼2025.11.24(月) 19:54
広島市安芸区で小学1年生の木下あいりさんが殺害された事件から20年です。
事件をきっかけに始まった見守り活動は今も続いています。
ガードボランティアの小川邦治さんは事件から20年間、児童たちの安全を見守っています。
ガードボランティア小川邦治さん「矢野のこんな田舎で、こんな痛ましい事件が起こるとは非常に胸が痛みましたね」
事件が起きたのは2005年11月22日。
当時小学1年生だった木下あいりさんが下校中にペルー人の男に連れ去られ、殺害されたものです。
あいりさんは空き地に置かれていた段ボールの中で発見され、収容先の病院で死亡が確認されました。
事件から5年後の2010年、男の無期懲役が確定しています。
この事件をきっかけに、あいりさんが通っていた矢野西小学校では保護者や地域住民による見守り活動が続けられています。
小学1年生の保護者「(当番が回ってくるのは)月に3回ほどです。子どもたちの安全のためには私も頑張りたい」
ガードボランティア小川邦治さん「(子どもたちの)おはようございますは元気になりますね。これが1番の元気の源ですね。子どもたちが元気に無事に通えればいいかなと思ってやっています」
児童代表「毎年この時期にいただくヒマワリを育てることで、生き物を大切にする心や命の大切さを学んでいます」
児童たちに贈られたのは季節外れのヒマワリです。
あいりさんが好きだった花です。
かいたのヒマワリ屋さん川上一望代表「命の尊さを子どもに知ってもらいたい。事件を絶対に風化させないんだという流れを継いでいこうと、20年一区切りで新たなことをやる考えはない。通過点と思っている」
20年前、事件が起きた11月22日。
黒田校長先生「みんなの登下校をもっと安全にするにはどうすればいいかを考え、そして毎日見守ってくださる方々に感謝する日です」
児童代表「毎日私たちのために続けてくださっていることを当たり前ではないと感じています。朝のあいさつや優しい笑顔に気持ちが明るくなります」
矢野西小学校では今年からこの日を「命と安全の日」と決めました。
木下あいりさんへの思いをはせる1日。
20年の節目としてスタートさせています。