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居住可能な“第二の地球”探し NASA「ローマン望遠鏡」プロジェクト
▼2026.04.12(日) 20:17
 有人での月周回計画「アルテミス2」で4人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船が10日間の旅を終えて地球に帰還しました。

■最新鋭の観測装置搭載!!

 アポロ計画から半世紀。人類史上、地球から最も遠い地点に到達し、この10日間、世界中の人々が「月」に魅了されました。

 その熱狂の裏側で、NASAでは「月」だけでなく「宇宙」そのものを解き明かすある壮大なプロジェクトも進行していました。

 アメリカ東部メリーランド州にある、ゴダード宇宙飛行センター。天体物理学者のロバージュ博士に案内された場所をのぞいてみると…。中にいる人は全員、防塵(ぼうじん)服に身を包み、手袋やブーツを着用しています。

天体物理学者 アキ・ロバージュ博士
「『ナンシー・グレース・ローマン望遠鏡』です。ほぼ完成していて、まもなく打ち上げられる予定です。ここは世界最大級のクリーンルームで、全員が防塵服を着て、望遠鏡に汚れが付かないよう究極の清潔さを保っています」

 10階建てのビルが収まるほどの空間に鎮座するのは、宇宙で運用される望遠鏡です。6枚の太陽電池パネルや口径2.4メートルの反射鏡、そして最新鋭の観測装置が搭載されています。

 宇宙空間で誤作動が起きないよう、この部屋では髪の毛の太さの1%しかない微細なホコリさえも許されません。

 NASAは早ければこの秋にも打ち上げを目指していて、打ち上げ場所であるフロリダ州のケネディ宇宙センターへ輸送されるのを前に、作業が大詰めを迎えているのです。

天体物理学者 アキ・ロバージュ博士
「この望遠鏡は極めて広い視野を一度に観測できる設計です。そのデータ量はもはや異次元で、処理しきれるか不安になるほど膨大です」

 ロバージュ博士が強調する「視野の広さ」とは一体、どれほどのものなのか。今、宇宙で稼働しているハッブル望遠鏡が鍵穴をのぞくような狭い視野なのに対し…。ローマン望遠鏡で撮影すると、こうなります。同じ解像度を保ちながら、超高性能な広角カメラも兼ね備えているというイメージです。

 これまで数十年かかった範囲の撮影が、なんとわずか数日間で可能となります。

 NASAはこの技術によって「広大な宇宙の地図」を高速で作り上げ、宇宙の7割を占める“謎のエネルギー”の正体を解き明かそうとしているのです。

天体物理学者 アキ・ロバージュ博士
「宇宙を膨張させている謎の力(ダークエネルギー)とは何なのか。ローマン望遠鏡は200倍の視野で多くの銀河や天体を一度に捉えます。この広域データこそがダークエネルギー研究の鍵となります」

■居住可能な空間“第2の地球”探し

 宇宙の探索はこれだけにとどまりません。ロバージュ博士には、この望遠鏡を足掛かりにして実現させたいミッションがあります。その名も「居住可能な惑星の観測」。つまり“第2の地球”を探すことです。

天体物理学者 アキ・ロバージュ博士
「惑星の表面に“生命のサイン”を見つけることが最大の目標です。それには明るい光源近くの天体を見つける(ローマン望遠鏡の)技術が必要です。つまり“第2の地球”探しに向けて、ローマン望遠鏡は重要なステップなのです」

 このミッションに向けた装置は2040年代の打ち上げを目指しています。

 「宇宙のどこかに、私たちのような生命は存在するのか?」という問いに、答えが出るかもしれません。

天体物理学者 アキ・ロバージュ博士
「宇宙には十分な場所があり、生命の材料となる水素、酸素、炭素もある。これだけ条件がそろっているなら、地球以外でも生命が誕生しているはず。私はそう期待を寄せています」

※「アルテミス2」の「2」は、正しくはローマ数字
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