▼2025.06.15(日) 12:13

　ｱﾒﾘｶのﾄﾗﾝﾌﾟ政権は首都ﾜｼﾝﾄﾝで大規模な軍事ﾊﾟﾚｰﾄﾞを実施しました｡この日はﾄﾗﾝﾌﾟ大統領の誕生日で､権力の乱用だとして抗議するﾃﾞﾓが全米各地に広がりました｡ﾜｼﾝﾄﾝから報告です｡

　(箕輪適記者報告)
　ﾊﾟﾚｰﾄﾞは陸軍創設250周年を祝うもので首都を行進する部隊や戦車に､ﾄﾗﾝﾌﾟ大統領は何度も満足げに拍手を送っていました｡

ｱﾒﾘｶ　ﾄﾗﾝﾌﾟ大統領
｢我々は世界で最も熱い国だ｡まもなくかつてないほど偉大で強靱(きょうじん)になるだろう｣

　陸軍は｢ﾄﾗﾝﾌﾟ大統領の誕生日を祝う予定はない｣としていましたが､会場ではﾊﾞｰｽﾃﾞｰｿﾝｸﾞが起こり､ﾊﾞﾝｽ副大統領も演説の中で祝意を述べるなど式典は､改めて公私混同との批判を受けかねないものとなりました｡

　また､こうしたﾄﾗﾝﾌﾟ政権は権威主義的だとして全米1800ｶ所以上で｢王様はいらない｣と題するﾃﾞﾓが起こりました｡

　移民政策への批判を強める抗議活動が続いているﾛｻﾝｾﾞﾙｽでは､ﾃﾞﾓ隊の一部が過激化し警察が催涙ｶﾞｽ弾などを使って制圧する事態もありました｡

　ﾜｼﾝﾄﾝでもﾊﾟﾚｰﾄﾞの観客の待機列に抗議活動の参加者が近付いて小競り合いとなりました｡国内でより一層分断が進みそうです｡

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