「この1・2年が瀬戸際…」コメ高騰でもち店からも“悲鳴” 当初より倍に… 広島
▼2025.06.17(火) 19:13
コメ不足が続くなかもち米も高騰しています。
4年前と比べるとおよそ倍となり、もち店ではさらなる値上げも考えるざるをえない状況となっています。
「餅つきドンドン」
福山市の餅店では朝早くからテンポよく餅がつかれ、人気商品の豆餅が作られていきます。
ばらもち本舗千萬喜家越智陽介専務
「きょうは塩・砂糖・ナッツ味をやって全部で70キロぐらいですね。」
全国的に続くコメ不足…実はもち米も高騰しています。
ばらもち本舗千萬喜家越智陽介専務
「弊社が保管しているもち米です。去年は2023年よりも5~6割上がって私が(4年前に)入社した当初よりも倍になっている。」
この店で、使用するもち米は年間でおよそ30tと大打撃を受けています。
ばらもち本舗千萬喜家越智陽介専務
「25%ぐらい(販売)価格は上げさせていただきました。原材料はもっと上がっているのでそこは企業努力で今はやっている」
豆餅でも材料費の8割以上はもち米代…ただ上昇分をそのまま値上げすることはできずギリギリの価格調整が続いています。
しかし、秋の収穫に向けさらなる不穏な情報も…
ばらもち本舗千萬喜家越智陽介専務
「もち米の生産量の絶対数が減っているという話をよく聞きます。そこから(競合と)取り合っていかないといけないのでその影響で価格は上がる」
コメの高騰を受け、多くの農家がもち米から食用のコメに生産をシフトチェンジ。
今後、もち米を確保するためには、少なくとも更に2~3割は仕入れ値が上がるだろうと越智さんはこぼします。
ばらもち本舗千萬喜家越智陽介専務
「(コメ価格上昇の)流れが続くと絶対無理だと思います。何とか(販売)価格を上げていくしかない。この1・2年が瀬戸際かなと思います。」